なぜか目玉焼きの味付けにそれぞれのこだわりがあったり、はじめてたまごを割った日のこと覚えていたり。たまごがあるって当たり前のようで、少し特別。その“当たり前”が、ちょっといいなと私たちは思っています。「たまごと暮らし」の連載では、北坂養鶏場の常連さんや、お得意さんにお話を伺い、たまごのある暮らしをのぞかせてもらいます。
第一回目は「FARMERS MARKETの常連さん」です。北坂養鶏場は毎週土曜日、神戸の東遊園地で開催されている「EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET」に出店しています。
出店者同士が顔なじみになるのはもちろんですが、ここでは常連さんも顔なじみ。「北坂さんおはよう~」と、声をかけてくれます。
「最初はラジオでこんなマーケットがあるって聞いて。気が付けば毎週来るようになって、もう何年にもなりますね。最近ではここで出会ったみなさんと朝ごはんを食べたりして。 マーケット主催者さんから常連’s(ジョウレンズ)なんて呼ばれたりして笑」と、教えてくれたのはマーケットや北坂養鶏場の常連の松江さん。
いつも同じものを買ってくださるのでこちらも準備万端。「いつものですね」なんて言わずもがな。リユースしてくださっているケースに、お決まりのたまごをセットしてお渡しするのが恒例です。
常連’sのみなさんの朝ごはんに交じって、北坂養鶏場のたまごをどんな風につかってくださっているのか、お話を聞いてみました。
「我が家では昆布とカツオで出汁をとって、だし巻きにするのが定番です。娘がまだ家にいたころは、お弁当に入れて私とわけっこ。今はパパが、朝ごはんで1本ひとりじめにしています笑。私はというと、お弁当にゆで卵を入れるのが毎日の定番です」と、松江さん。
家を離れた娘さんたちにも、時おりたまごを届けてくださっているのだとか。「北坂さんのたまごがなくなると『たまご欲しい~』なんてLINEが飛んでくるんです」とのこと。
毎週「FARMERS MARKET」でお会いするだけではなく、私たちが出店する先々にも、様子を見に来てくださる松江さん。
「梅田の阪急に出店されていた時。両手のひらに積みのせたたまごを持ち帰ることができるという催しをされてましたよね。それがすごく楽しかったので、友人を誘って、違う場所で開催されたイベントにも伺いました。私は、北坂たまごだから食べたいし、応援したいと思っています」。
今日も松江さんはたまごをお弁当に入れて、お仕事に向かわれているのかな?なんて想像がふくらみます。ふだんは養鶏場ではたらいている私たちですが、こうしたお話を伺うことで、いつもの仕事にも変化があるような気がします。
さて次回は、淡路島にある「たまご自販機の常連さん」にお話を伺います。どうぞ、お楽しみに。